散歩道の花

久しぶりに、この間、偶々訪問した或る家で見たと思ったら続けて散歩道で咲いているのを見つけました。
学名がPericallis × hybrida(Willd.) R.Nordenstamと言う様に園芸種で、カナリー諸島に自生しているPericallis cruentaと P. lanataの掛け合わせで英国の王立植物園（キューガーデン）で１７７７年に作られたそうです。随分古い園芸種だったことを知って驚きました。
この親に当たる両者は、サイネリアにそれぞれ似ていますが、写真で見るとcruentaは、花弁の幅が広く、花の色も地味な感じがするのに対し、lanataは幅が細く、色彩がはっきりしているように思われます。
なお、サイネリアは、スエーデンの植物学者Nordenstam（ノルデンスタム　1936- )が１９７８年に報告しています。育種されてから２００年も経っている事になります。これも驚きです。キク科(2016.02.22)
1)Nordenstam, Rune Berti:Opera Botanica 44: 21. 1978.(Pericallis hybrida (Regel) B.Nord.)
2)Nordenstam, Rune Bertil :Opera Botanica 44: 20. 1978(Pericallis lanata (L'Her.) B. Nord.)
3)Bolle, Carl (Karl) August (1821-1909):Bonplandia 8: 133. 1860 .( Pericallis cruenta (L'Her.) Bolle.)
4) Masson, Francis :Sert. Angl. 26. 1789(Cineraria cruenta Masson ex L'Her.)( synonym of Pericallis cruenta (L'Her.) Bolle)